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大昔のボツネタをやってみる。
もし現代で中選挙区制が復活したら?
制作元:https://hanishina.net/maps/calculator.html
画像はkenmapで作成。地図を描く!は政令指定都市の扱いや複数都(道)府県の扱いができないので。国土地理院の承認を受けてるらしいので商用利用はアレだけど。
当時の中選挙区データ:中選挙区区割り
北海道 | 27 | 滋賀県 | 7 |
青森県 | 7 | 京都府 | 13 |
岩手県 | 6 | 大阪府 | 46 |
宮城県 | 12 | 兵庫県 | 29 |
秋田県 | 5 | 奈良県 | 7 |
山形県 | 6 | 和歌山県 | 5 |
福島県 | 10 | 鳥取県 | 3 |
茨城県 | 15 | 島根県 | 4 |
栃木県 | 10 | 岡山県 | 10 |
群馬県 | 10 | 広島県 | 15 |
埼玉県 | 38 | 山口県 | 7 |
千葉県 | 33 | 徳島県 | 4 |
東京都 | 73 | 香川県 | 5 |
神奈川県 | 48 | 愛媛県 | 7 |
新潟県 | 12 | 高知県 | 4 |
富山県 | 5 | 福岡県 | 27 |
石川県 | 6 | 佐賀県 | 4 |
福井県 | 4 | 長崎県 | 7 |
山梨県 | 4 | 熊本県 | 9 |
長野県 | 11 | 大分県 | 6 |
岐阜県 | 10 | 宮崎県 | 6 |
静岡県 | 19 | 鹿児島県 | 8 |
愛知県 | 39 | 沖縄県 | 8 |
三重県 | 9 | 計 | 660 |
一票の格差:1.402倍
正直1.5倍以内なら地方への傾斜票として許容できる範囲と思われる。
まあ千葉3区と4区の2600人差は絶対揉めそうですけどね。
大きい区 | 人口/定数指標 | 定数差 | 小さい区 | 人口/定数指標 | 定数差 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 東京3区 | 4.682 (+0.682) |
117.05% | 山形1区 | 2.504 (-0.496) |
83.459% |
2 | 千葉4区 | 3.495 (+0.495) |
116.51% | 宮崎2区 | 1.669 (-0.331) |
83.466% |
3 | 埼玉7区 | 4.533 (+0.533) |
113.33% | 愛媛2区 | 2.593 (-0.407) |
86.43% |
4 | 宮城1区 | 4.510 (+0.510) |
112.74% | 島根全県区 | 3.5080 (-0.4920) |
87.70% |
5 | 東京16区 | 4.508 (+0.508) |
112.70% | 千葉3区 | 3.5086 (-0.4914) |
87.72% |
512人時代から地方はだいたい変わらずに、都市部がどかんと増えた感じ。
しかしどうやっても選挙区が汚くなるのは避けられないようだ。生活圏を意識するか形のきれいさを意識するか、どちらもうまくいかず。
しかし昭和の中選挙区を見ると、都市部一極集中が加速している…といいますか、
高度経済成長期の時期を含めてもほとんど手を付けられてないんじゃないですかね。
と思って調べてたら、1972年選挙の一票の格差は5倍ほどあったそうな。
人口が終戦から1.5倍(有権者数はもっと増えてるはず)になっても45議席(奄美1と沖縄5を引いたら39議席)しかふえてないんじゃ無理ないんじゃないですかね?
あと地方メインの自民党が勢力強い時代が続いたのもあって自分の地盤から崩すのはやっていけないってのもあったとはいえ。
でもスペースの問題はあるのか…いくら検索しても出なかったけど
って調べたら635議席までは拡張可能なそうな。でもバリアフリーの観点から通路広げたとかあったら今635議席にするのは厳しいかも。
…個人的には小選挙区制より中選挙区制のほうがむしろ多党化を図りやすくなり、特定候補の一騎打ちにならずとも良くなるのはメリットだと思いますよ。
参院選や中選挙区制の県・政令市議選挙、一選挙区型大選挙区制の(一般)市町村議選挙を見ればわかる通り、大選挙区制(中含む)で単独過半数を取るのは至難の業ですから(定数全部、ないし過半数を取るには少なくとも議席占有率分を取るより遥かに難しいですし、票の割り方も考えないとなりませんから。その点維新は結構やってますけどね)
どうせ小選挙区制でも政治とカネ問題は回避できませんでしたし。
昭和期の中選挙区制が批判されたのは、単に一票の格差が是正されなかったことと昭和期の遺産の一つだと思われただけだと思うんですけどね、私は。